鹿の王が待ち遠しい

おはようございます、こんにちは、こんばんは。トウリと申します。

いきなり本題に入ってもいいですか?入りますね?

入ります。

 

『鹿の王』というアニメ映画の封切りが間も無くですが、待ち遠しいやらどんなまとめ方をされるか恐ろしいやらでたまりません。

この作品は上橋菜穂子さんのファンタジー小説が原作です。2014年に発売し、2015年には本屋大賞を受賞しています。ぐいぐい引き込まれる圧倒的世界観とストーリーが面白すぎて、買ったその日に一晩で読み終えてしまいました。

 

いやほんっとうに読んでほしい。ファンタジー小説が好きなら読んで絶対後悔しない。

そして初っ端から本が変わって申し訳ないが、上橋菜穂子さんを紹介するなら『獣の奏者』も勧めたい。

 

こちらもファンタジー小説なんですが、アニメ化もされているので小説の分厚さに慄いた人はまずこちらからどうぞ。アニメはかなり丁寧に原作の世界観を表してくれている、と思っています。

人には決して懐かないと言われていた獣と意思疎通を可能にしたエリン。彼女がそこに至るまでの道のりと、彼女と彼女の技をめぐる政治的な流れ、本当に獣とは意思を共有できないのか。

番外編を除けば、ハードカバーで全4冊。アニメは確か2巻までのお話になっていたはず。こちらもぜひおすすめです。

 

 

で、だ。

話を戻す。『鹿の王』なんですよ、今回言いたいのは。(自分で脱線させたんでしょうが)

こちらも上橋菜穂子さん全開ワールドで、私たちの常識が底に敷かれている上にこの物語があります。だから読んでいると、(これのモチーフって○○では...?)みたいなこともある。私はそれが結構楽しい。

上橋さんの物語では、本当に動物が生きている。草木はそよぎ、焚き火がはぜる。新しいページに進むごと進むごと、頭の中では色づいた景色が再生されるし、耳の奥では音が鳴るような気がします。

 

そして言うまでもなく魅力的なキャラクター。

主人公は故郷を守るために戦う集団の頭であるガンサ・ヴァン。物静かで老獪、認めた人々には情を見せ、ピュイカ(飛鹿)と呼ばれる難解な動物を操り見事制御する技能を持ちます。

ヴァンに拾われた幼子ユナ。元気がよく周りの大人は手を焼きますが、その明るさは皆を元気にしてくれます。

山犬に襲われながら黒狼熱(ミッツァル)を生き延びたヴァンは、その病を戦に利用したいと画策する国から狙われる。一方で治療方法を探す国もあり、ヴァンを中心として大きく物語が展開していきー。

大雑把に言えばそんなお話。

 

我ながら語彙力ないな?微塵も観に行く気なくならんか??(ごめんなさい)

 

えっとですね、原作が本当に面白いんですよ。ほんっとうに。自信を持って言える。

上橋さんの書く世界は、どの作品でも綻びがないんです。

ファンタジーって、こういう世界観だから、で終わらせることができてしまうことがある。よく言えばファンタジー、悪く言えばご都合主義。けどそれが無い。

呪いも現実にはいない物もあるけど、魔法や不思議な力はなくて。諦めかけてもがいて戦って、最後に勝ち取るのは人の力で戦う意思だ。

お話の根底にそう通念があるから、私は手に汗握るしキャラに感情移入できる。のではないかなあと思います。

 

うーん、全く語れない。もっと語彙力を増やさねば。

でももし、もしも『鹿の王』が気になったら。

一冊あなたのお供にどうでしょうか。

読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

あー映画怖いな!原作通りだと嬉しいな!